現在PDAのOSと言えばPalmOSかWindowsCEですが、PalmOSはいわゆるふつ〜のファイルシステムを持たず、データベースと呼ばれるメモリチャンクにデータを保持します。これが何を意味するかというと、ふつ〜のテキストファイルを保持する方法が標準では用意されてないということです。
もちろん、これでは米国の方々も困ったらしく:-)、古くからデータベースにテキストファイルを保存するDOC形式なるフォーマットが存在してます。そこで、
ということを実現したければ、
というステップを踏むことになりますね。うぅむ。面倒くさい。
本当はこれらを一気にやってくれるconduitを作ってしまえばいいんでしょうね。
なお、DOC形式関連のツールはいろいろありますので、わたしが使ってるものを
紹介しておきます。定番ではなく個人的趣味であることに注意してください。
ただ、PalmOSで採用されてるGrafittiは手書き認識のイメージとは全然違うものですよ。悪筆で一部には有名な(苦笑)わたしでもほぼ100%の認識率を達成できます。訓練期間が必要ですが、わたしは2日でマスターしました。大抵の人なら1週間もあれば慣れるんじゃないかと思います。いちいち文章を手書きで書いてくのは面倒と思われるかもしれませんが、世の中には画期的なソフトウェアが存在します:
今でしたらインライン版がオススメです。わたしはこれなしでのPalm生活なんて考えられないほどです。
どーでもいいけど、Palmデバイスって割高感がありますよね。
定価で5万弱が主流。この値段を出せば型落ちのキーボードCEが手に入る可能性だってあります(ってか、わたしはその値段でMobileGearIIを購入した)。
最近の狙い目としてはPocketPostPet。かわいくてキュートな外観:-)でしかも1万程度の投げ売り状態。マルチメディアカードとやらが必要ですが、CE汎用機としての使い方もできるのです。
PalmはDragonBall(68k)16〜33MHz、CEマシンはStrongARMやSH3、MIPSなどでクロックは100MHz以上が常識と、CPU性能あたりの単価はCEマシンの方が安いのです。
が。それでもわたしはPalmを推します。理由は、CEマシンの方が使っててはるかにストレスが溜るからです。いつでも不安定。突然メッセージポンプが詰まって異常に遅くなる。(比較的)高いCPUパワーを無駄に使ってるとしか思えない。ざっとこんな感じです。
ただ、CEマシンはCEに飽きた/呆れたらUNIX互換OSで遊ぶことができるので、これがたまらない魅力だったりします:-)
わたしはLinux-VRユーザーなんですが、この1ヶ月ほどで急速に完成度が高くなってきました。メイル読み/書きならもうLinux環境のほうが快適といっても過言でないかもしれません。安定してるし、工夫すればemacsだって動くんだから。
ケータイに繋げられるかどうか、は問題になり得ますね。
わたしはDOCOMOのCFカードタイプPHS、Paldio611Sを使っている関係でTRGproを組み合わせて使ってます。コイツはPalmIII互換でCFスロットを登載してるのだ。現在だと同じメーカーからHandEra330という後継機が発売されており、かなりそそられてたりします(が貧乏なので買えない)。
他の組合わせもケータイの機種に依存しますので、要チェック!です。
長々と書いてきましたが、ハッキリ言って現在のPDA環境に理想を求めるのはムリです。長年理想のモバイル環境を求めて散財してきたわたしが言うのだから間違いありません(笑)
PDAの使いこなしには「割り切り」が必要です。先入観を持たず、訓練を厭わず新しい環境にも素早く対応するバイタリティが必要です。
今のところ、TRGpro + 611S + POBox + MsgAgentがわたしにとって最も使いやすい環境である、ということは参考意見としてあげておきます。
普通のコンピューティング環境とは操作性もできることもいろいろ異なりますが、出先で手軽にメイルチェックという用途にはそれなりの特殊性を持った操作性を用意して置いた方が使いやすい、ということです。
その後、PalmVxを購入、611Sも壊れてしまったので、現在ではPalmVx
+ SnapConnect + 641Sfという構成で使用しております。ケーブルの取り回しにさえ慣れてしまえば、611Sに比べてそれほど不便ということもないです。
さらにその後。長らく使ってたPHSも解約し、メイルも使えるケータイ電話に移行してしまいました。もうPDAなんて言ってる時代じゃないのね...