◎概要
近年おいしい韓国冷麺が日本でも容易に入手できるようになった。
しかし、都合により完全なパッケージが揃わないこともある。
本稿では、そのような場合でも近所のスーパーマーケットなどで入手可能な材料により、おいしい冷麺を作る方法について述べる。
現段階では一次試作に成功したのみであり、途中経過報告であることに注意されたい。
1. 研究の背景
韓流ブームの影響もあり、近年おいしい韓国料理が次々と日本でも紹介されている。
まだ日本で韓国料理が定着しているとは言いがたいが、中でも冷麺は「盛岡冷麺」に代表されるように日本でも独自の発展を遂げ、一定の人気を得ているように見える。
しかし、日本で一般的な冷麺はスープに浸して食べるタイプのものであり、北朝鮮などで一般的であると言われる混ぜ冷麺(ビビン冷麺)が市民権を得ているとは言いがたい。
ビビン冷麺はたいへんにおいしい料理であるため、料理法の研究には一定の価値がある。
たまたま水冷麺の麺だけが余っていたため、その材料を活かす研究を行うことにした。
2. 研究の目的
本研究は、たまたま近所のディスカウントストアーで入手したハンフンビビン冷麺に感動した著者が、その味を再現するために行ったものである。
研究の目的は、半端な材料からハンフンビビン冷麺(即席)の味を再現することである。
即席麺の良さは調理が手軽であることであることから、実験は味よりも材料の入手性と調理の簡単さを優先することにし、ビビンソースについても「よーするにキムチの素じゃん」と割り切って瓶詰めを採用することにした。
3. 実験の準備
ビビン冷麺を作る手順は大まかに言って、
1. 材料を切る
2. 麺を茹でる
3. 混ぜる
だけの単純なものである。本研究ではこのうち1.
2.のステージは共同研究者(著者の妻)に任せ、著者は材料の選定と3.
の「混ぜる」に専念した。
上記の通り、ビビン冷麺の味は手軽に済ませようとしたら材料の選定でほとんど決まってしまう。
当初、味の決め手となるビビンソースをどうするかが問題となったが、材料がほぼ「キムチの素」と同一であると判断されたため桃屋「キムチの素」を採用した。
他の具材としては、手持ちの食材の関係から、
・牛焼肉
・ゆで卵
・キムチ
・りんご
を採用した。途中共同研究者より「きゅうり買い忘れちゃった!どうしよう?」との指摘があったが、筆者はきゅうりへの執着がなかったので無視することにした。
4. 実験の概要
・牛焼肉、ゆで卵を調理する。詳細は共同研究者に任せたので、わからない。今後の課題である。
・麺をゆでる。これまた様々なノウハウがある模様であるが、筆者は把握していない。
・茹で上がった「キムチの素」を大さじ2加え、具材と共に混ぜる。
・適当に混ざったら間をおかず食べて評価を行う。
5. 実験結果の評価
一口食べてみて、「しょっぱい...」というのが正直な感想であった。
ビビン冷麺は辛さと甘さが同居しているのが魅力なのだが、桃屋「キムチの素」だけでは塩辛さが強調されてしまうようだ。
コチュジャンを加えて味を調えてすべて食べてしまったが、蜂蜜や牛スープを加えないと目標としたハンフンビビン麺には近づかないように思った。
よって、今回の一次試作は、大成功ではないもののおいしかったので、一定の結果を得られたものと評価する。
6. 今後の課題
・蜂蜜を加えてみる。
・スープを加えてみる。
・サボらずビビンソースからの製作により本物の味を目指す。
7. 終わりに
書いてみてつくづく論文書くのへたくそだなぁと思いました...
orz
<参考文献>
ハンフンビビン冷麺
ここの冷麺がとてもおいしかった。お勧め。
(Nov. 11, 2006)