青木の結婚式週間日記

※ 某所に結婚式までの一週間書いていた日記をまとめたもの

【4月4日(日)】

目覚めると、目の前には妻の寝顔があった。寝る前に寂しくなって布団にもぐりこんだのを思い出した...

東急ホテルに電話し、席順表の原稿と見積書の確認をする。席順表には字の訂正が一ヶ所あったし、見積書には不明点が何ヶ所かあった。とりあえず、すべて解決。見積書から両家の負担金額を算出、双方の親に報告する。

実家から呼び出される。社内LANの要であるNetWareサーバが大きな音をたてているとの事。戻って調べてみたところ、電源ファンのベアリングがイカれているようである。こうなるとわたしの手にはおえないので、(株)CTSの○槻社長に相談する。持っていったところ、たちどころに電源ファンを交換してくれた上に、「静穏化しましょう!」と言って電源を改造、さらにCPUファンをヒートシンクに交換してくれた。見違えるようにマシンは静かになる。社長は「ちかごろ300W電源と言って売っていても測ったら150W出てなかったりするんですよ」と業界裏情報を教えてくれた(^^; みなさん、静かな電源ユニットや使いやすいケースが欲しいのなら、CTS社に御相談下さい(と宣伝しておく)。

実家の庭に住み着いていた仔猫、ギャースケが退院していた。彼は事故であごを損傷し、餌もとれない状態だった。動物病院で2週間療養して、がつがつと餌を食べるまでに回復していた。何ともうれしいものである。

義理の父が歌の練習に来る。よくカラオケをやっているので「ぜひ披露宴でなにか歌って下さい!」とお願いしたところ、「あおきくんが伴奏してくれるのなら」とのことでたまに練習しているのだ(義理の父は、そう言えばわたしが断わると思ったらしい。弾きたがりの心理を御存じないようだ(笑))。

夕食のあと、仕事にとりかかる。CDMAアンテナの基礎の設計。不景気な中、この関連だけは明るいようだ。が、標準化が進んでいるのでわたしの仕事がそうたくさんあるわけではない。終えると夜12時を過ぎている。ということでお休みなさい。

【4月5日(月)】

早朝から、妻の祖父の墓参りにいく。昨日義理の母から電話がかかって来て、急に行くことになったのだ。たまたまそこの近所だったので、ついでにわたしの祖父母の墓にも行くことにした。そこで先代の住職が出て来たのには驚いた。ご無沙汰してたのだが、80歳を越えるはずの彼は「足を怪我して松葉杖だったんですけど、もう杖で大丈夫ですよ」と元気なところを見せていた。双方の先祖に結婚の報告をし、その足で大学へ。年々授業の開始日が早くなっていて、今年はついに4月1日開始。これ以上早くなったらボイコットしてやる!... ともかく授業があるので午後の授業を受ける。やはり寝不足がこたえていたらしく、東京駅で丸ノ内線に乗り目覚めると荻窪。どうやら、本郷三丁目を通り越し池袋で折り返して逆行し、終点まで眠りつづけたらしい(爆)それでも授業に間に合ったので、まあいいか。

白板がえらく汚れていたのが気になったので、学科事務室で洗剤と雑巾を借りて掃除をする。帰りがけの、学科の女の子との会話:
「あおきさん、結婚するのいつですか?」
「今週の土曜日です」
「へー。すごいなあ。わたしの友達も2人結婚するんですよ。結婚ラッシュですね」
「そうかなあ?」
「でも、忙しいんじゃないですか?」
「忙しいですよ。こんな暇げな事(掃除の事ね)やってる場合じゃないんだが」
「同い年の人ですか?」
「そうですよ」
「じゃ、高校の同級生とか?」
「わたしは男子校だったから、高校の同級生とは結婚したくないな(笑)」
「じゃあ、中学?」
「中学も男子校!」
「じゃあ、まさか小学校?」
「そうですけど?」
「わー。すごーい!」
... なにがじゃ。

そのあと、古巣である法学部の教務掛へ。少々授業をとろうかとも思っているのだが、工学部の授業と重なるので難かしいかもしれない。しかし、「時間割表を下さい」とお願いしても「閲覧になります」というあたり、法学部は外部の人間に不親切だ。まぁ、役所な対応には慣れっこになってしまったが(でも、気分のいいものではない)。

疲れて帰って来たわたしを、妻は暖かく迎えてくれた...

夜、妻の妹が遊びに来る。3人で夕食。すると、両親が言問団子を持って来てくれた。隅田川で花見をして帰って来たらしい。近所で墓を買ったとのこと。祖父の墓を買ったついでだそうだ。

披露宴の司会者と打合わせの電話をする。考えてみると、今日結婚式関連でした事はこれだけだ。こんなことで大丈夫なのだろうか(笑)

【4月6日(火)】

丁友会(東京大学工学部の親睦団体)の部屋で居眠りをしていると、委員長がやって来て、
「そう言えばあおきさん、このところExcelを動かすと、動作が妙なんです」
「それって、ウィルスとかかねぇ?」
「調べてもらえます?」
「ほいきた」
で。調べてみると... 出て来ました、Laroux。みなさん、気を付けましょうね(^^;
#しかしねー。セキュリティ上のこともあるからデータはバイナリにするべきじゃないと思うんだが...ぶつぶつ。M$は何を考えているんだか。

そうそう。M$をおちょくりつづけたPC-WAVEが廃刊になるみたいですね。寂しい限りです。

午後、初めてのゼミ。わたしは工学部へ入学するすじみちを作ってくれた国島教授の研究室に配属となった。研究室も和やかな雰囲気のようで、とりあえずほっとした。

実家で妻と待合せ、両親とともに夕食。メニューはもつ鍋青木家ふう、である。

食事のあと、日曜日の仕事のやり直し。資料を読み違えていた箇所があったのだ。しくしく。

今日は短いなあ。

【4月7日(水)】

午前中は授業に出て、昼過ぎに新橋で妻とデート。肉のハナマサでベーコンを買う。

とあるメイリングリストで長年探していた録音がCDになっているとの情報を得て、ヤマハで探すが見つからず。山野楽器でも探してみたが結局見つからなかった。ARKADIAってレーベル、どこに行けばありますかねえ?

伊東屋で披露宴で使うカードを買う。ピアノのイラストの入った、なかなか素敵なカードが手に入った。あとはふたりでこれにメッセージを書き込むのだが... 110人も招待しているので大変かも(爆)

中学時代の恩師、本田晴彦氏の個展を見に行く。今年の作品はなかなかパワフルで素晴しい。デジカメを持っていくのを忘れたのを後悔している(^^; ギャラリーセンターポイント(セゾン劇場となり)で今週一杯開催しているので、興味のある方はぜひ。

松屋で足袋を買う。わたしは初めて買うので値段もこんなものなのかと思っただけだが、妻はしきりに「高い!」と憤慨していた。

東京駅まで歩き、疲れたのでそのまま帰宅。ふたりで夕食を作って食べる。今日のメニューは麻婆ナス、クリームシチュー、きのことベーコンの炒めもの、サラダ。なかなかおいしかった(^^)

実家に夜挨拶に行き、届いたお祝いや披露宴で使うインスタントカメラ、服などを受け取る。またまたいい時刻になってしまった。うーむ。

【4月8日(木)】

今朝も眠い。1限を諦めてゆとりがあったので大船まで戻り、そこから京浜東北線で東京まで行くことにした。が、目覚めると鶯谷。西日暮里までそのまま乗っていき、千代田線根津駅下車。われながら無駄だなあと思う。

授業終了後、東京駅にて妻とその友人との待合せ。ウェルカムボードを描いてもらったので、受け渡しの際に一言お礼が言いたかったのだ。そのあと、川崎天野屋にて妻の和服小物を購入。大急ぎで地元に戻り、古くからの知り合いのやってる美容室に妻を連れていく。顔剃りと整髪をしてもらったようだ。知り合いはありがたいものである(こんなに土壇場になるまで放っておく方も悪いのだが)。

妻の実家で夕食をご馳走になった後、自宅に戻って義父と歌の練習。なかなかうまくいった。本番が楽しみである。わたしも披露宴ではピアノを弾く予定。曲目は、バカの一つ覚えと言われそうだが、フォーレの夜想曲第6番である(リクエストがあったもので(^^;)。

眠かったので仮眠をとりながらウェルカムカードをつくる。仕上がると夜が明けていた。明日(あ、もう今日か)はちゃんと起きられるのであろうか。

なんか結婚式の準備ばかりしていた一日。明日も忙がしそうだ。

【4月9日(金)】

やはり朝起きることは出来なかった(笑)

10時頃になって起きだし、大学に行けなかったので丁友会(東京大学工学部の親睦団体)の新入生説明会の資料をftpで転送、委員長に説明してからふたりで入浴。

そのあといろいろあって(詳細自粛(^^;)気が付くと2時近くになっていた。今日の午後はISDNの工事が来ることになっていたので、スケジュールがきちきちになりそうだった。しかも、工事が入っているのは自宅だけでなく、実家の方もなのだ。バタバタとしながらも5時すぎには東急ホテルに行き最終打合わせ。お金を払い、妻はそのままネイルサロンへ。

ホテルには広島から花見一族が到着してた。花見が好きな人たちという意味ではなく文字どおり「花見」という変わった苗字の親戚なのだが、一家7人で結婚式に駆けつけてくれたのだ。一族の最年少、ほのかちゃん(0歳)が発熱したとのことで心配していたのだが、泊まっている部屋に押しかけたところ元気そうでほっとした。挨拶をしてから実家へ。ファックスの自動着信が出来なくなったというので調べたところ、回線がつながっていない(^^; しっかりしてくれ〜<業者さん。

妻の実家にふたりで行き、そこでウェルカムカードにメッセージを書く。元来こういうことは苦手なので、悩みながら書いているうちに午前一時。そのまま妻の実家に泊まる。
#これを書いてるうちに2度ほど停電。何があったのか気になるところ。

【4月10日(土)】

いよいよ挙式の日!

朝になっていろいろ忘れ物をしていた事が判明。義理の父に自宅まで送ってもらい、そこからバスで東戸塚駅へ。定期券を買い(昨日で切れていたのだ)横浜駅に向かう。

東急ホテルに着いたのは、いささか早すぎる時刻だった。妻は先に着付にいったが、わたしはぼんやりと担当者を待つ。そのうち、カメラマン役を買ってでてくれたnekotiくんが登場。約束の時刻(9時)を過ぎたので担当者氏を呼び、細々とした用を済ます。着替えてから控え室で親戚に挨拶。祝電を受け取る。esprixやenjoy!MLの皆さんから何通か届いているのを見てうれしくなる。感謝!

結婚式は神前式。ホテルの人がそばについて指示をしてくれるので、多分それほど問題なく済ます事ができたと思う。

披露宴の招待客は110名ほど。会場に入っていくと、あらためて多くの人に祝福されているのを感じ、感激を新たにした。あとで妻に聞いたところ、このときばかりは感動で涙が出そうになったという。しかし、そのあとはまるで涙とは無縁の披露宴だった(笑)

仲人さんからわたしの紹介があったが、「法学部卒で現在は工学部に在籍中」というあたり知らない人にはかなり謎だったんじゃないかと思う(^^; 妻の紹介も「中学の頃はサッカー部のマネージャーをしてて、高校ではマンガ同好会」とさらに謎だった。

そのあとは主賓挨拶、お色直し、キャンドルサービス、スピーチがふたりと普通のプログラムを消化していく。そのあとは音楽一杯の披露宴にしたかったので、演奏ばかりを続けた。新婦父の歌、ピアニストO野さんはグリーグのソナタ、即席弦楽四重奏団(昔の仲間に声をかけて半ば無理矢理結成してもらったのだ(^^;)はチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレ。わたしも最後に一曲弾いたのだが、だいぶアルコールがまわってたのと時間がないと勘違いしてて(笑)あわててしまったこと、そして何よりも緊張してたこと... あ。紋付羽織という服装も問題だっただろう(爆)。ともかく、途中で止まってしまって大変だった(いいわけモード全開ですね)。

披露宴が終わってからは二次会へ。元住吉のLAZIOというイタリア料理店にて。いきつけの店なのである。店員さん達から花のプレゼントなぞ頂いてしまった。 おいしい料理とバカ話で多いに盛り上がる。

二次会まで出席してくれた妻の友人の車で自宅まで送ってもらい(感謝!)、ふたりとも疲れて倒れこむ...

目が覚めてから入浴、二次会パート2(そういうのをやるのだ。二次会3も予定している。でも、Intelじゃないから二次会Proはない(^^;)の招待状を作る。もうすごい時刻ですね。ということで(指摘されてしまったのだが、これはわたしの口癖らしい。披露宴の最後の挨拶でこのセリフを口走って会場を沸かせてしまった(^^;;;)、わたしの週番日記はこれでおしまいです。

あ。写真ですか。じゃあ、取合えずキャンドルサービスの写真でも...


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